6ヶ月間の自転車通勤を終えるにあたっての雑感
2020年1月から6月まで、仕事の研修にて自宅から10km余り離れた職場に通勤することになった。
前任者を含め、研修中は車で通勤するのが慣例であったが、私はメインの職場から徒歩5分の場所に住んでいたため、車を所持していなかった。
車の購入も検討したが、最終的に見送り、もともと所持していたロードバイクでの自転車通勤が始まった。
筆者の基本情報
- アラサー
- 週に1〜2回のランニングを行い、年に1〜2回程度マラソンに出場。体力には比較的自信あり
- 自転車のスペック:Cannondale CAAD8 Tiagra。完成車で15万程度で購入。特に改造などせずそのまま使用。
車を購入しなかった理由
- 運転が不安
免許を取得したのは大学1年の頃。公共交通機関の発達した都会に住んでいたため、車を運転するのは旅行の際など年に1回もない程度だった。小さな自損事故なら笑い話で済むが、慣れない運転で人身事故でも起こしたら…と想像すると、運転に乗り気でなかった。
- コスト
車を買えば当然お金がかかる。車両代に加え、任意保険、ガソリン代、駐車場代なども必要になる。しかも車は半年経って研修が終わればまた不要になる可能性が高い。
極めつけは、職場が自転車通勤をしても自動車通勤の場合のガソリン代に相当する通勤手当を支給すると言ってくれたこと。
結果として自転車通勤のために新たに投じた金額を差し引いても、半年間でロードバイクの金額の半分程度は回収できた形となった。
- 気持ちの問題
わざわざ休日を潰してランニングという無駄な運動をしている一方で、仕事に必要な通勤に車を使いラクをすることに自己矛盾を感じた。
通勤経路もほぼ平坦で、何度か試走してこれならさほど苦痛なく続けられそうという手応えも得られた。
自転車通勤開始にあたって準備、購入したもの
- 自転車保険
自分が被害者になる分には、自分が痛いだけだが、人身事故を起こすことに対して不安があった。少し調べてみると、eサイクル保険というのが年額4000円程度で個人賠償責任1億円までの保険を提供しており、これに加入した。
- カッパ
ある程度いいやつを買っといた方がいいだろうと、パタゴニアで購入。
メンズ クラウドリッジジャケット・パンツという商品で、上下で5万強。(どうも昨年度で廃盤になったよう)
172cm56kgで上S、下XSサイズを購入。ゴアテックスのレインジャケットを使ったことがないので比較できないが、自転車通勤には十分過ぎる性能だった。洗濯機で気軽に洗えるのがよかった。短めに脱水をかけて干しておけば、翌朝には乾いていた。
直接関係ないが、パタゴニア商品の購入は、楽天Rebatesを経由して、ナチュラムで購入するのがお得だと思う。
- ザックカバー
Amazonで880円。高さ約45cmのバックパックにSサイズを装着。ややきつめで装着が手間取るが、小さい分隙間が少なく水濡れは少なかった気がする。
当然肩に背負うベルトの部分は濡れる。
- 雨の日用の靴
もともと持っていたコロンビアの防水性のあるシューズを履いた。カッパの裾を履き口に被せるようにしていたが、それでも雨は入ってくる。私は我慢できないほどではなかったが、完全な防水性を期待するなら丈の長いゴム長靴を履くべきだろう。
- タイヤ・チューブ
パンクは避けられないが、事故や遅刻につながりかねないため、なるべく避けたい。もともと完成車として購入時に付いていたタイヤ、チューブをそのまま使用していたが、自転車通勤がスタートする前に新品に交換した。
購入したのは以下の25c用のタイプ。Amazonで1.2万円程度。
後述するように一度パンクしたため、耐パンク性能についてはなんとも言えないが、タイヤを交換して少しラクにスピードに乗れるようになった気がした。
- 泥除け
濡れた路面を走ると服やカバンが汚れるため、これを軽減するため購入。Amazonで1400円。
- ライト
通勤経路に街灯が少ない区間があったため、車に自分の存在を知らせるだけでなく、ある程度自力で路面を照らせるライトが必要と考えた。
購入したのは以下。5000円前後。確かにもともと使っていたキャットアイの安いライトより遥かに明るかった。USB type B端子で充電できるようになっており、端子はライトの下面にあり、パッキンで閉じられるため、雨の日に使用しても故障しなかった。
テールランプとして、同じくキャットアイの商品にエネループを入れて使用した。
- ヘルメット、空気入れ
もともと持っていたものを使用。週に1回は自宅で空気を入れるようにした。
職場には簡易のポンプを念のため置いておいたが、使用することはなかった。
自転車通勤を始めてみて
- 所要時間
片道11km弱の道のり。信号はすべて遵守し、部屋にしまっているロードバイクを玄関から出してから、職場の駐輪場に止めるまで、平均約35分程度だった。
- 雨の日
カッパを着てコロンビアのスニーカーを履き、ザックカバーを掛けていつもより5〜10分程度早く出発。ヘルメットをつけてフードを被ることは不可能ではないが、周りの音が聞こえなくなるのが怖かったので、フードは被らなかった。
無茶なスピードを出さなければ、雨の日が特別に運転が危険という印象はなかった。道路の左端付近には水溜りができていることが多く、水しぶきが上がってカッパの尻やザックカバーにかかった。泥除けも一定の効果はあったが、雨が強く降っているときはどうしてもしぶきがかかるので、むしろ雨上がりの濡れた路面を走っているときに恩恵を感じた。
職場について自転車を止めたら、更衣室兼荷物置きとして与えられていた部屋で濡れた服を着替える。カッパはざっと水を切ってハンガーに掛けておけば、帰宅する時間には乾いていることが多かった。靴が濡れた場合は中敷きを出して干し、靴の中には新聞紙を詰めておいた。時間があるときは昼休みに新聞を交換した。
ナイロンのリュックに入れて、ザックカバーをしておけば、中の荷物まで濡れていることはなかった。濡れた肩ベルトはタオルでざっと水気を取っておいた。
- パンク
6ヶ月の間に1回だけパンクを経験した。幸運なことに走行中ではなく、夜の間にゆっくり空気が抜けていたようで、朝出発しようとしたら、後輪がぺしゃんこになっていた。ネットを見ながら、古いチューブに交換して出発した。尖った小石がタイヤのゴムを突き破ってチューブに刺さったようだった。これ以後、帰宅後や信号待ちの際などに、タイヤに異物が刺さっていないか確認するよう心がけた。
- まさかの事故
自転車通勤を始めて3ヶ月程度経ったところで接触事故に遭った。私が直進していたところ、前を走っていた車がコンビニ入るため「急に」左折したため、避けきれず、車の左側面と自転車が接触した。
幸い自転車も私も、そして相手も無事で、警察を呼んで事故処理を行いそのまま出社した。早めに家を出ていたため、遅刻もしなかった。
相手は左斜め後方を走る私の自転車に全く気がついていなかったそうだが、車が「急に」左折してきたと感じたのは、当然私の不注意のせいもあったと思われる。
それ以後は一層注意して運転するようにした。
まとめ
パンク、事故などトラブルもあったが、概ね楽しい自転車通勤であった。この間コロナの流行を受けて、ランニングが憚られる状況でもあったため、通勤の名目で運動不足解消にもなったと思われる。
走行中のパンクがなかったのは単なる幸運という他なく、今後継続的に自転車通勤を行うのであれば、パンク修理キットまたはスペアチューブ、携帯ポンプを持ち歩くべきだろう。
プライバシーポリシー
-
個人情報の利用目的
当ブログでは、お問い合わせや記事へのコメントの際、名前やメールアドレス等の個人情報を入力いただく場合がございます。
取得した個人情報は、お問い合わせに対する回答や必要な情報を電子メールなどをでご連絡する場合に利用させていただくものであり、これらの目的以外では利用いたしません。
-
コメントについて
当ブログへのコメントを残す際に、IP アドレスを収集しています。
これはブログの標準機能としてサポートされている機能で、スパムや荒らしへの対応以外にこのIPアドレスを使用することはありません。
なお、全てのコメントは管理人が事前にその内容を確認し、承認した上での掲載となります。あらかじめご了承ください。
-
免責事項
当サイトで掲載している画像の著作権・肖像権等は各権利所有者に帰属致します。権利を侵害する目的ではございません。記事の内容や掲載画像等に問題がございましたら、各権利所有者様本人が直接メールでご連絡下さい。確認後、対応させて頂きます。
当サイトからリンクやバナーなどによって他のサイトに移動された場合、移動先サイトで提供される情報、サービス等について一切の責任を負いません。
当サイトのコンテンツ・情報につきまして、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなっていることもございます。
当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
-
著作権について
当ブログで掲載している文章や画像などにつきましては、無断転載することを禁止します。
当ブログは著作権や肖像権の侵害を目的としたものではありません。著作権や肖像権に関して問題がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。迅速に対応いたします。
-
リンクについて
当ブログは基本的にリンクフリーです。リンクを行う場合の許可や連絡は不要です。
ただし、インラインフレームの使用や画像の直リンクはご遠慮ください。
-
プライバシーポリシーの変更について
当ブログは、個人情報に関して適用される日本の法令を遵守するとともに、本ポリシーの内容を適宜見直しその改善に努めます。
修正された最新のプライバシーポリシーは常に本ページにて開示されます。